東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

上池袋集合住宅(ソルーナ上池袋)

池袋から徒歩13分ほど、幹線道路から横道をちょっと入ったところにこの敷地はあります。

建ぺい率60%、容積率160%の典型的な敷地で、元々老朽化したアパートの建て替え計画です。

賃貸不動産として、以下のことが求められました

  • オーナーが直接管理する。専門家でなくても簡単な設備等々の管理
  • 減価償却の木造22年を目安にメンテナンスフリー
  • 適切な部屋数
  • 現在の賃貸に求められるスペックを装備

100m2程度の敷地では、よほど間口が狭くなければ、階段を中央におき、左右に住戸を置く「階段室型」が最も効率的。またエントランスも贅沢な共用スペースも不要であり、オートロック及び郵便のセキュリティーが最低限とれるスペースのみの要望であれば、階段の上り口のスペースで十分であることが分かりました。最終的な検討の結果30m2弱の住戸が各階2戸、計6戸、木造3階建ての計画となりました。

これからの賃貸に求められる装備とは〜宅配ボックス

最近の賃貸探しは、ほとんどネットポータルを使われることが多く、必要設備の検索項目を必要最低限揃えることが必須となりました。バス乾燥機、シャワートイレ、追い焚き機能、オートロック、ウォークインクローゼット、独立洗面台等々。これ以外に最新の設備といえば「宅配ボックス」です。賃貸住宅用の宅配ボックスは、6戸くらいであれば、共用宅配ボックスを2個程度設置するような商品がありますが、アマゾンがこれほど隆盛を誇っていれば、それでは足りないのは事実ですし、使用者が取り出さない限り次の人は使えないという問題もあります。解決策として…

  • 1戸に1つ専用宅配ボックス

戸建用のポスト宅配ボックスを設置しました。これなら足りないということはなくなります。

宅配ボックスは今回パナソニック「コンボF」を使用しましたが、あくまでも「戸建て」ようですので、賃貸用に使用するためには、様々気をつけることはありますが、また後日ブログに描きます。

スタジオタイプでより大きく見せる

最終的には貸室面積は29.21m2

玄関、ウォークインクローゼット、浴室、洗面室、トイレ等々を除いた居室面積は、11.37畳。他の面積は使い勝手上、必要な面積を考慮した上で、居室はできるだけ広く。多少長細目につくって、距離感を見せることによって、見た目以上に広く見せようという意図もあります。また室内の扉はWCと浴室以外は、すべて引き戸にして、開け締めのデットスペースをなくした設計にしています

※2018年6月29日現在、入居者募集中
お問い合わせはこちらまでhttp://www.ykarch.net/

また個々の詳しいことは、後日書きたいと思います。