東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

音楽スタジオ付住宅の防音設備&PA設備

今回の住宅は音楽スタジオ付きです。

施主が趣味でバンドをしており、「思う存分」ドラムやエレキベース、ギターを引きたいという要望から設計しています。

YAMAHAやKAWAIがピアノ室用の防音内装ユニットがありますが、バンドには対応できず、防音工事は専門工事会社へ依頼しています。

当初木造3階建で検討し、1階部分のスタジオの内装で対応しようとしていましたが、夜間思う存分「叩ける」ことから1階を鉄筋コンクリート造に変更し、更に内装で2重壁で防音環境を作っています。内装に取り付く、空調やコンセント等々も予め決定する必要があり、スピーカー配置、アンプやPA、DVD、レコードプレーヤー設置位置についても検討し、スピーカーケーブル等の壁埋め込み等も検討を進めます。

PAについて、施主から要望が出てきたのは、YAMAHAのstagepas600iという商品。ポータブルのPAとスピーカーシステムで持ち運べるシステムとのこと。現在は後継のstagepas600BTが発売しているようで、ブルートゥースが標準装備なった商品のようです。ブルートゥースがあれば、配線しなくてもつながるので、iphoneやパソコンからも接続可能ですし、付いていればかなり便利でしょう。

YAMAHA stagepas600BT

自分自身ライブには足を運びますが、演奏はしないので、実際に商品を見に行ってきました。ボーカル、ギター、ベースを繋ぐのはもちろんのこと、DVDやレコードプレーヤーのつなげ方、スピーカーの固定方法等々、やはり実物を見ないとわからないことが多いです。

その操作性や大きさ(600のスピーカーはかなり大きい!)から設置位置の確認は重要なことです。やはりわからないことは多いので、お店の人に聞いたり、メーカーに問い合わせをし、不明点を解消していきます。

stagepas600BT紹介(http://www.watanabe-mi.com/shopping/list/p53432/)

stagepas600BTには外部入力に対応した端子もあり、またプラグの変換をすれば入力出来る端子もあるので、足りなければアンプを経由させれば、なんとかなる見込みは立ちました。そろそろ防音工事の施工が始まる直前となり、変更のデッドラインとなりましたが、施主と再度打ち合わせを行い、オーディオ関係の設置位置は変更し、コンセントとLAN(無線付き)とスピーカーケーブルの経路も変更しました。機器が決定すれば、使い勝手も変わってきますし、実際に使ったときの想定もより具体的になっていきます。最後のギリギリまで検討し、より良い方向に進むのは、現場は大変ですが、良いことだと思います。