東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

喜久井の家016 外壁準耐火仕様外壁板木板 焼き杉確認

今回の住宅の外壁は、木板仕上げ。今回は木造3階建てであり、準耐火構造にする必要がある。今までは準耐火仕様で使える木板は薬剤注入の木板はあったが、無垢材での認定はなかった。今回採用しているのは最近認定された木板「火バリ」。これを使えば準耐火仕様でも3階建てで外壁材として使える。さらに今回は焼き杉に挑戦。その仕上げ方の確認も踏まえ、岐阜の工場まで出向きました

焼き杉は表面をバーナーで炙り、木材の表面を炭化させる方法です。表面の数ミリを完全に炭化してしまう方法もあるが、今回は建設地が市街地であり、炭化した部分の劣化による損傷による飛散を考慮し、表面を炙り、炭化部分を掻き落とした上で塗料を塗り、全体的に均一に黒くする方法に至りました。

塗料は、キシラデコールの2色を選定。同じような黒色でも、塗ってみるとやはり色合いが違っています。

片方は茶系の黒。もう片方は、緑、青系の黒。塗料は2回塗り。工場で下塗りを行い、施工後2回めを塗る予定。色合いが微妙なだけに、なかなか難しい。最終的には現場で色合いを確認して決定する予定です。