2017年9月2日
大阪西区にある大きな靭公園の北側にある市松模様の建物に思わず惹きつけられてしまいました。
建物本体から、凸面となる壁が突出し、凹面は面を下げてアクリルかガラスの手摺が取り付けられています。
この建物は近くにある病院、住友病院の清泉寮とのこと。建築は1976年
南側のファサード同様、北側も同じく市松模様の外観。
この市松模様がどのように平面計画から成り立っているのか?興味をそそられますが、凹部のバルコニーの壁面に引違いの窓2つ、凸部の両脇にそれぞれ窓あり、寮という小さな部屋単位を考えると、「凸部の1/2」+「凹部の1/2」で1部屋であり。市松の両端では「凹部1」+「凸部1/2」の部屋単位で、建物中央に中廊下という構成が推測されます。
凹部のバルコニーの手摺の位置や雨水竪管の位置にも考慮され、建物全体のデザインへの配慮が感じられます。
築40年近くになりますが、長く使い続けてほしい建物です。