東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

SALA久が原竣工

昨年より設計監理をしていた久が原の長屋「SALA久が原」が竣工しました

第一種低層住居専用地域、建ぺい率50%容積率100%という閑静な住宅地に計画された長屋です。建物は中央にメイン通路、それを取り囲むようにコの字型をした形状で、2階建て+ロフトとなっています。4.095mx4.550mもしくは、5.005x4.095mを基本形状として、内部階段の上下階の重層長屋となっています。最近は極小の賃貸住宅も増えましたが、都心や駅からのアクセス等を考慮し、15-25m2程度のワンルーム/1K/1DKタイプを14戸としています。

当初12戸から検討を開始し、最終的に14戸まで何とか戸数を増やすことができました。すべての住戸の出入り口はこの中央の通路にありますが、910ピッチで3つ玄関扉が並ぶのはNGとして計画しています。

採用した建材は、一般流通品のみで、ごく一般的なアパート建材の仕様なので、設計として特記すべき建材はありませんが、ロフトの梁を燃え代対応として石膏ボードを使わず露出したり、色数も極力抑えた選定としています。2階はロフト付きで、必然的に内装面積が増えるので、入退去時のクロスの張り替えが極力少なくなるように天井クロスを量産品でも色付きクロスを採用しています。

殆どの住戸で室内のドアは洗面室のドアのみ、収納扉なし等々、かなりコストを絞った計画ですが、玄関と居室の扉なしの区切り方、洗面室の極小化等々、小さいながら、小さな住戸ゆえ、住みやすくなるようにスタディを重ねて計画しました。その結果として4.095mx4.550mと5.005x4.095mの基本形状が生み出されました。

横山武志建築設計事務所 作品紹介「SALA久が原」
https://ykarch.net/archives/2445