東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

土砂災害(特別)警戒区域に入るか入らないか?

土砂災害特別警戒区域の増築のご相談を受けました。
建築予定地が土砂災害特別警戒区域に入っているとのことで、建築に際して、指定の強度を持った鉄筋コンクリート造にならざるを得ないとのことでした。

「土砂災害警戒区域等における土砂災害対策の推進に関する法律」(平成13年4月1日施行)の制定後、東京都内で逐次警戒区域がしてされており、その箇所は15000箇所にもなると言います。
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jigyo/river/dosha_saigai/map/kasenbu0101.html

△土砂災害(特別)警戒区域マップ(大田区周辺)

土砂災害特別警戒区域内については、建築規制が掛かり、特定開発行為に対しては都の許可が必要になります。

調べると該当する土砂災害特別警戒区域の情報はダウンロード出来、その区域と建築構造規制の基準が入手可能でした。増築の計画については、建築位置を少しずらせば特別警戒区域に入らずに済むため、その点なんとかなりそうですが、警戒区域の指定は1/2500の地図上で行わており、明確な座標が出ているわけではないので、その照合は慎重にしっかりやったほうが良いと思います。

土砂災害特別警戒区域をクリア出来たとしても、東京都の場合は、東京都建築安全条例の「崖」の項目が東京都の全域で対象となるので、こちらのチェックも忘れずに行う必要があります。