台湾を訪れると日本統治時代の建物が上手くリノベーションされ、活用されています。
台北にある「松山文創園区」のその一つ。
この施設、最近はどの台北のガイドブックにも載っていますが、日本統治時代の建物をリノベーションしたアートスペースです。
この日(2016年9月)も、東京六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催された「単位展」とnendoの個展が開催中でした。
台湾総督府専売局松山煙草工場がこの地に1937年に完成し、その後、台湾省専売局松山菸草工廠となり、1998年まで使用されていた建物をリノベーションしています。
台北には幾つか日本統治時代の建物がリノベーションされ、活用されていますが、その一つ酒造工場だった「華山1914文創園区」とは違い、あまり改装の手を入れずに、当時の佇まいを残しながら活用されています。
西側には大きな池。
敷地内には、伊東豊雄氏設計による誠品グループの「誠品生活松菸店 the eslite spectrum」と「誠品行旅 eslite hotel」、オフィスビルの複合施設が新築されています。
池の周りには、緑が残され、ウッドデッキのテラスとなっています。訪れたのは夕方、日も暮れ、心地よい空間です。
5號倉庫 大きな企画展の展示スペース
誠品生活松菸店 the eslite spectrumは地下と地上3階分の4フロア構成
注目はやはり2階「創玩藝」
このliving projectでは、様々な雑貨が販売されています。
ちょっとくすっと笑ってしまうような子ども服とか
雑貨の企画販売も。
他の雑貨店と違うのは、ワークショップスペースがあること
木工、ガラス等々、様々体験がココでできます。
3階は誠品書店。
日本の書籍もその翻訳もかなりありますが、やはり本屋は楽しい。
もちろん、建築書のコーナーも覗きます。こちらも日本の書籍はかなり多いです。
地下には、世界一のパン屋「呉寶春麥方店」やVVGのレストランも有り、デザイン好きならオススメのスポットです