猫ブームの波はとうとう建築専門誌にも訪れました
2017年1月号の「建築知識」
「建築知識」は、建築や家具のディテールや法規など、特に住宅設計をする設計者向けの専門誌ですが、昨今の猫ブームに乗じてか(?)「猫のための家づくり」の特集です。
ひと昔、猫を飼うと言えば、日中外に散歩して家で寝る等、内外自由に行き来のある飼い方が当たり前でしたが、いまでは室内飼いが多くなっているとのこと。それゆえ猫と人とが共生できる家づくりが必要になっているとのことでしょう。
今回の特集では、上記の章立てで、猫の気持ちを熟知した設計者による設計のポイントと動物行動学者監修の知っておきたい猫の習性などの基礎知識が掲載されています。
例えば、猫用のキャットウォークの設計の仕方、お互いが気持ちよく生活するために人と猫の空間と人だけの空間の区分けの仕方。老猫、デブ猫の場合まで様々な事例まで、ネコ好きなら「ほほ〜」と微笑むような猫のことについて書かれています。
猫であれば、爪とぎやスプレー等、ストレス等々でなくても、その習性から行動してしまうことが多々ありますが、その対処の仕方、建材等の選定等、かなり詳しく紹介されています。
旭山動物園の「行動展示」まで出来ないまでも、猫がストレスなく、自由気ままに行動できる家づくりであれば、きっと飼い主も満足できるはずですね。ただ猫の自由気ままも飼い主の自由を奪う数々の習性も人と猫との空間に仕分け、時間ごとに猫を入れない空間を作れるようにするなど、様々な対処の方法を取ることによって、人のストレスも軽減できるはずです。
住宅を設計する人だけでなく、飼う人にもオススメの一冊ですね。