マリメッコ展 ーデザイン、ファブリック、ライフスタイル
言わずとしれたフィンランドを代表するファブリック、デザイン会社ですが、渋谷Bunkamuraで開催されていた展示を見てきました。
女子率9割、カワイイの代名詞的存在となっていますが、興味があったのは、デザインの源泉とその変化、その流行の時代背景でした。
1951年アルミ・ラティアにより創業、夫、ヴィヨル・ラティアの経営するプリンテックス社がプリントテキスタイルをラインナップに加えるため、デザイン、印刷、テキスタイルに知識のあった妻を招聘したことがその始まりのようです。
ヴオッコ・ヌルメスニエミ、マイヤ・イソラ、脇阪克二、石本藤雄等、様々なデザイナーによる図案、マイヤ・イソラによる具象的なデザインはマリメッコのデザインの根底をなし、その後のデザイナーにそのアイデンティーは受け継がれているように思えます。
マリメッコは、第二次大戦後の女性の社会進出と共に発展し、1960年代のヒッピームーブメント、ジャクリーン・ケネディーのエピソード等、アメリカの新しい大衆文化との結びつきにより、その地位を確立していく過程が、よく分かる展示でした。
石本藤雄氏のインタビュー映像が展示されていましたが、シンプルなデザインの住宅に、差し色のようにマリメッコのテキスタイルを入れるのは良いですね。