東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

外壁サイディングのサンプルを取り寄せる【上池袋集合住宅計画その1】

昨年より設計を進めてきました「上池袋集合住宅計画」

豊島区の全6戸の3階建の小さな木造アパートです。

現在、設計のまとめの最中で、詳細を詰めている最中です。

準耐火地域なら、木造3階建ての共同住宅が建築可能であり、

  • 主要構造部を1時間準耐火構造とした準耐火建築物とする
  • 避難上有効なバルコニーを設置
  •  3 階の貸室へ道路から進入可能な開口部を設置
  • 周囲に3 m 以上の通路を設置 ※緩和措置あり

上記のような条件をクリアすれば、建築は可能となっています。

木造3階建ての共同住宅は、準防火地域で建築可能となったのは、平成11年からであり、その条件も厳しくなっています。

今回はローコスト建築であり、構造は、枠組壁構造、いわゆる2×4工法を呼ばれている工法になります。外壁は、窯業系のサイディングの予定。その中でも個々の商品の防火認定の違いにより、使えるもの、使えないものがあります。

とりあえず、カタログから気になるサンプルを発注….どっさり送られてきました。

サイディングの一般的な寸法は、おおよそ幅300cm×高さ45cm。

サンプルは20cm角程度で、実際の現物のごく一部ですが、サイディングの実物の凹凸と色がよく分かります。

最終的には建築開始後、最終決定しますが、実施設計をまとめる上で、全体のイメージを固める必要があります。

ネイビー一色 狙ったところの色はほとんどないです。

というより、サイディングで一般的によく使われているような色合いはあまり好きではありません。

 

白も様々。もちろんメーカーが変われば、色も違います

サイディングの殆どは「◯◯風」というような形状であり、エッジもたっていない。

よく見ると陰影が付きやすいように、凹んでいる部分に濃い色

遠くから見れば、それなりに見えるのだろうが、そもそもどうなの?Good Designのシール付き…..

これはこうとして、どれかを選ばないといけないという事情

非常に悩ましい選択です。

フェイクをフェイクとしてどうデザインするか?それとも自己主張しないパターンと色合いのがあるかどうか?

1時間耐火という縛りもあるので、なかなか難しい選択肢になってしまいます