東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

臺中國家歌劇院〜台湾2017/05

今年の台湾は、まずは台中へ

台中に行ったら、臺中國家歌劇院は必見の建築です

設計は、伊東豊雄氏。

ホールは3つ、赤を基調とした2000人収容の大ホール。青を基調とした800人収容の中ホール、黒を基調とした200人収容の小ホールを収容。

建物を構成する曲面体は、せんだいメディアテークと同様、スパッと切られており、その形態操作は、そのまま街と繋がっていくように強調されるかのようです。

1階は、一般に開放された空間

白い曲面は、リシン吹き付けのような「硬い」仕上

赤と青のボリュームは、コテ仕上げのような「柔らかい」仕上

一階は、VVGグループによるカフェ、物販、花屋等のショップがあるが、曲面体に囲まれた大小様々な空間は、連なる。様々なボリュームの空間があり、誰にでも好きな居場所が見つけられそう。

2階は大中ホールのホワイエ

公演がないときは、自由に入れます

1階の開放的な空間と違って、内に閉じた濃密な空間が広がります

黄茶色のドレープに見えるは、カーテン。一瞬老木のように見えてしまう

この1階から2階は階段で、結界を潜るように登って行きます。高揚感のある空間展開となっている。

残念ながら、ホール内部は見学できず。今度は公演があるときに是非内部を見たい。

5階はVVGによるレストラン

屋上は、曲面体がにょきにょきと生えた庭園。

舞台装置の機械室や空調機室外機等をうまく収納している

平日の夕方にも関わらず、数多くの人が、見学に来ている。台中のシンボルとなっていますね。

臺中國家歌劇院のあるエリアは、再開発された一角

周辺は超高級集合住宅が並ぶ新興エリアでもある。

この建築は、2005年にコンペが開催され、完成まで11年の道のり。この曲面体の施工については、困難を要したという。

敷地の一角、南端に、建設時に試作したモックアップが残っている。

建設方法の解説やその過程が手に取るように分かる

建物本体だけでなく、このモックアップも是非見てほしい