2017年春、台北の歴史的な街並みの残る迪化街に小さな博物館がオープンしました。
この「迪化207博物館」開設者の陳国慈さんは台北故事館の創設に関わり、この博物館にも台湾の人たちの共通の歴史である建物の保存を呼びかけているようです。
確かに迪化街はここ数年、リノベーション開発が数多くあり、建物を耐震補強して再生ケースやなかには、歴史的なファサードのみ残して、より大掛かりな「不動産」開発の事例もよく見ます。
リノベーションされた建物は、オレンジのタイルと窓上下に連続するタイル張り小庇が印象的な外観。サッシは緑
現在の展示は、「テラゾー」
コンクリートやモルタルに大理石等様々な色の小石を混ぜ、均一に均して表面を削った建築工法。
建物の入り口外の床面にもテラゾーの飾りがありました
台北のみならず、台湾には数多くのテラゾーが造られており、紹介されています
別のフロアでは、現代の作家さんの紹介
展示もさることながら、建築自体も見どころ満載です。
シャッター付きの階段。階段手摺部分にシャッターが取り付けられ、縦格子の扉付き
建物の屋上にも登ることが出来、迪化街でよく見られる中庭のある町家形式住居も上から見れます。
もちろん、オレンジ色の瓦葺きも 規模としては、小さな博物館ですが、また訪れたい博物館です。