リノベーション関わる情報を掲載している雑誌「リノベーション・ジャーナル」
内容は専門家向けです。出版社が、株式会社新建新聞社で、「新建ハウジング」という新聞を月3回発行している会社、内容は、住宅業界の工務店向けです。
http://www.s-housing.jp/
それゆえ「リノベーション・ジャーナル」も工務店向けなので、専門用語もあり、一般向けではないので、少々取っ付きにくいと思います。vol.6の特集「見積」を通じて、「リノベーション」のことが少々分かってきます。
「新築」の場合、まっさらの状態から建設するので、図面に応じた建築方法や敷地の状況を熟知していれば、見積はしやすく、その通りに進めやすい。一方、「リノベーション」の場合は、壁の下地や柱梁の補強や配管の状況等々、解体しないと分からない、いわゆる「開けてびっくり」が出やすいのが実情です。例えば住宅の土台下の基礎で亀裂が見つかったり、柱梁の接合部に金物がなかったり、もちろん部材自体の劣化の場合もあります。また最新の部材に取り替える場合も、配管等、問題のない既存の配管部分との接合が難しかったり、見積時の検査で確認できないようなことが、解体時にはじめて分かることが多いでしょう。
また手馴れている業者といえども、その数は新築工事と比較すればまだまだ工事事例が少なく、データベースとしての蓄積がないのも実情だと思います。それゆえ、見積自体の適性の見定めも非常に難しくなっています。リノベーション工事は最近、その数が増えていますが、新築とは違い、既存の状態もその手順も様々であり、施主の個別のニーズも反映されるため、データの蓄積もしにくいでしょう。
とはいえ、見積は適正であるべきだと思います。設計者がいれば、その仕様はまとめられますが、いなくても何をどうしたいのか、統一の仕様を作ってから依頼したほうが良いでしょう。理想を言えば、3社へ見積が望ましいのですが、出来なければ、見積をよく読む必要があります。リノベーション・ジャーナルvol.6には、解体からフルリノベーションまで、様々な事例が載っており、参考になるかもしれません。
解体工事:和室2室の間仕切り撤去
解体工事:キッチンの撤去
解体工事:浴室を大きくするためにその周囲の撤去
水廻り編:住みながら水廻りフル改修
水廻り編:在来からユニットバスへの交換
水廻り編:押し入れにトイレを新設
水廻り編:キッチン交換
仕上げ編:畳からフローリングに、畳の部屋と廊下を段差解消
仕上げ編:砂壁からクロス仕上げに
その他改修編:マンションのスケルトンリフォーム
他46事例
工務店向けの情報なので、事例の情報は少ないのですが、どんな工事をするのか?どのような見積の詳細になるのか?その点については、かなり詳しいです。