東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

家づくりの専門用語は知らなくても良い?

「家づくりの専門用語は難しい。内容は建築家や工務店、専門家に任せているから専門用語は知らなくても大丈夫だ。」という話もよく聞きます。確かに構造の用語、設備の用語、法規、構法等々、家づくりの専門用語も多岐にわたり、膨大です。そして難しい言葉が多いのも事実です。

 

私も打ち合わせの時は、出来るだけ分かりやすく、伝えるようにしています。

「知らなくても大丈夫か?」と聞かれれば、

「知っていたほうが、家づくりがもっと楽しめる」と答えます。

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「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」日経アーキテクチュア編

 

世の中に、一般向けの専門用語解説本は多々ありますが、専門家向けの雑誌「日経アーキテクチュア」の連載を元にした書籍で本格的です。建築系のライター萩原詩子氏と様々な専門家との対話形式で、解説され、イラストも豊富で一般の方にも読みやすく編纂されています。

 

  • 第1章 省エネの基本 宿谷昌則氏(東京都市大学教授)
  • 第2章 木造住宅 三澤康彦氏 三澤文子氏(Ms建築設計事務所)
  • 第3章 住宅の納まり 伊礼智氏(伊礼智設計室)
  • 第4章 住宅の設備 山田浩幸氏(yamada machinery office)
  • 第5章 住宅の構造 小西泰孝氏(小西泰孝建築構造設計)
  • 第6章 住宅の法規 本多徹氏 草刈直子氏(ビューロベリタスジャパン)

この本の冒頭に以下のような書き出しから始まります。

住宅の建て主とつくり手の間にある「言葉の壁」を取り除く本をつくりたい。それが本書を企画した動機です。

 

どの専門領域でも「言葉の壁」があるものですが、家づくりにおいて、「住む」という主体的な行為でその後に「生活」に関わる重要なことでもあり、その言葉の壁に背を向けたり、その高みを下から眺めるのではなく、願わくば、楽しみながら、関わってほしいことです。

 

なぜ、このような一般向けの内容を専門誌である「日経アーキテクチュア」に連載したかというと、世の中の多くの家づくりの過程において、専門用語の説明を含めた十分な説明、施主が納得するような打ち合わせがなされていないのではないか?約2年間続いた連載の理由も、大きな反響があったと書かれています。

 

私自身建築系のワークショップを行っていますが、やはり「住む」「空間を活用する」ことを自分で考えられる経験があれば、もっと楽しく暮らせるのではないか?専門家とそうでない人のギャップを埋めたい。専門家を選ぶ千里眼等々、自分がやらなくても、自分のやりたいことを作れる、選べること、それは楽しいことではないかと思います。

<実際に見て考えるリノベーションワークショップ>

https://www.facebook.com/housews/

オススメの本です。「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」日経アーキテクチュア編

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