「家づくりの専門用語は難しい。内容は建築家や工務店、専門家に任せているから専門用語は知らなくても大丈夫だ。」という話もよく聞きます。確かに構造の用語、設備の用語、法規、構法等々、家づくりの専門用語も多岐にわたり、膨大です。そして難しい言葉が多いのも事実です。
私も打ち合わせの時は、出来るだけ分かりやすく、伝えるようにしています。
「知らなくても大丈夫か?」と聞かれれば、
「知っていたほうが、家づくりがもっと楽しめる」と答えます。
「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」日経アーキテクチュア編
世の中に、一般向けの専門用語解説本は多々ありますが、専門家向けの雑誌「日経アーキテクチュア」の連載を元にした書籍で本格的です。建築系のライター萩原詩子氏と様々な専門家との対話形式で、解説され、イラストも豊富で一般の方にも読みやすく編纂されています。
この本の冒頭に以下のような書き出しから始まります。
住宅の建て主とつくり手の間にある「言葉の壁」を取り除く本をつくりたい。それが本書を企画した動機です。
どの専門領域でも「言葉の壁」があるものですが、家づくりにおいて、「住む」という主体的な行為でその後に「生活」に関わる重要なことでもあり、その言葉の壁に背を向けたり、その高みを下から眺めるのではなく、願わくば、楽しみながら、関わってほしいことです。
なぜ、このような一般向けの内容を専門誌である「日経アーキテクチュア」に連載したかというと、世の中の多くの家づくりの過程において、専門用語の説明を含めた十分な説明、施主が納得するような打ち合わせがなされていないのではないか?約2年間続いた連載の理由も、大きな反響があったと書かれています。
私自身建築系のワークショップを行っていますが、やはり「住む」「空間を活用する」ことを自分で考えられる経験があれば、もっと楽しく暮らせるのではないか?専門家とそうでない人のギャップを埋めたい。専門家を選ぶ千里眼等々、自分がやらなくても、自分のやりたいことを作れる、選べること、それは楽しいことではないかと思います。
<実際に見て考えるリノベーションワークショップ>
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オススメの本です。「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」日経アーキテクチュア編