東京 大森の建築家兼宅地建物取引士が語る、不動産探し&家づくりのコト

子ども部屋は1階?それとも2階?

家づくりをする切掛は、子どもの成長に伴い、子ども部屋が必要になって、考え始める人が多いと思います。2階建ての一戸建てにする場合、子ども部屋は1階?それとも2階?が良いでしょうか?

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子ども部屋を考える上で、他の部屋との関係から考えると分かりやすくなります。ポイントは、リビングと主寝室です。

  • 子ども部屋で子どもは何をしますか?
  • リビングは1階ですか?2階ですか?主寝室は、1階ですか?2階ですか?
  • リビング、子ども部屋とも1階、主寝室は2階の場合
  • リビングは1階、子ども部屋、主寝室は2階の場合
  • リビングは2階、子ども部屋、主寝室は1階の場合

子ども部屋で子どもは何をしますか?

「子ども部屋で子どもは何をしますか?」
と質問されたら、何と答えますか?

 

「勉強部屋」

 

多分日本だとこの答えが多いと思います。小学生になると勉強机を買い、子ども部屋を与える家族もおおいと思います。
欧米では早くから子ども部屋を与えて一人で寝かして、子どもの自立を促すケースが多いようですが、日本の場合は、小学校入学前くらいまで、親子川の字になって寝るケースも多いという統計もあります。両親、特に母親との結びつきが強いのが、日本の子育て事情です。

 

とは言え、最近は子どもの勉強は、中学生になるまでは、リビングやダイニングで勉強したほうが良いという話も良く聞きます。

 

子ども部屋は、子どもの持ち物を収納する場所だったりします。
勉強机、本棚、物入れ、洋服等々、それぞれ使う家具を想定しながら、生活パターンを思い浮かべてください。

 

またその逆に、どのような生活、家族関係を持ちたいでしょうか?
それによっても、必要な家具は変わってきます。

 

子どもも成長の段階で必要な物も変わってきます。
もし模様替えすることに抵抗がなければ、ここ数年のことを考えた方がいいでしょう。
10年後のこと、考えすぎてもその通りになるかは、分かりません(笑)

リビングは1階ですか?2階ですか?主寝室は、1階ですか?2階ですか?

子ども部屋のことを考えることは、やはり家族の在り方にまで、影響は出てきます。子育て時期は、子どもが家族の中心になりますので、子ども部屋と他の部屋との関係がどうなっているか?考えるべきことだと思います。

 

◯リビング:

家族団らんの中心。最近でしたら、小学校くらいまでの勉強の場であったりもします。

家族一緒に夕食を取る家庭も昔に比べると少なっています。子どもの塾通いや父親が帰りが遅い場合もあります。

家族の平日の団らんがなく、休日がメインになる場合もあります。

来客が多い家族であれば、そこでのプライバシーの距離のとり方もあります。

その家族それぞれに団らんの仕方があり、リビングの使い方も様々です。

 

◯主寝室:

夫婦のプライベートの部屋。

子どもが小さいうちは、川の字に寝ている場合も多いので、夫婦のプライバシーについては、それほど重視されていないケースも多いかもしれません。

ただ来客が多かったり、子どもの友達が遊びに来るケースもあります。主寝室には入れないとは言っても、その位置は気になるものではないでしょうか?

もちらん主寝室とリビングの関係も気にする場合もあるでしょう

リビングは1階、子ども部屋、主寝室は2階の場合

今回は、それぞれの位置関係に気を配りながら、メリット・デメリットを考えてみたいと思います。

「リビングは1階、子ども部屋、主寝室は2階」というのは、「1階は家族室、2階はプライベート空間」ということです。

ごく一般的なレイアウトかも知れません。リビング階段にして、2階の寝室へは必ずリビングを通って、親子のコミュニケーションを図れる。等々考えている人は多いと思います。

 

メリット:

・個室と家族室とを明確に分けることが出来る。

デメリット:

・子どもの勉強部屋がリビングやダイニングの場合、本やものを自分の部屋からリビングダイニングへ持って行って帰ってといように、モノの移動が常に起こる。

 

リビング、子ども部屋とも1階、主寝室は2階の場合

子どもの勉強の場をリビングダイニングにしている家族が、選びやすいレイアウトでしょう。

メリット:

・子ども部屋が1階に、同じフロアにあるので、前項のようなモノの持ち運びの労力が軽減できます。

デメリット

・子ども部屋とリビングが近いので、子ども部屋のプライバシーを保つことには一工夫ひつようになる。来客時にどうするか?

 

リビングは2階、子ども部屋、主寝室は1階の場合

都心に近い土地にありがちなレイアウト。

個室よりも家族室の日照や通風の環境を重視したり、周辺環境が密集している場合が多いと思います。

メリット

・子ども部屋の自立性。子どもが大学生の大人であれば、この考え方もあると思います。

デメリット

・子ども部屋に親の目が届きにくい。

・子どもが帰宅した時に、親に会わずに部屋に入ることが出来る

まとめ

いかがでしょうか?

子ども部屋と言っても、子どもの年少期は、家族関係は子ども中心に廻ることが多いのですが、実際にそれによって影響を受ける活動や行動にも目を向けることによって、家族が住みやすい暮らし方が見つかるのではないかと思います。

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