一戸建てで家づくりを考え始めた時、まず始めに「LDKは1階か?2階か?」迷う人は多いのではないでしょうか?家族で考え方も違う場合もあります。考えるポイントとして、「周辺環境」「住み方」「将来」というキーワードの元に、「陽当り」「道路」「子ども部屋」「LDKと庭・ベランダ」「来客」「ユーティリティー対応」「加齢対応」7つのポイントあります。
「周辺環境」というテーマでは「陽当り」と「道路」という2つのポイントが挙げられます。一戸建ての住宅の場合は、2階建てや3階建ての低層であり、良くも悪くも周辺環境の影響は受けやすくなります。
「住み方」というテーマでは、「子ども部屋」「LDKと庭・ベランダ」「来客」「ユーティリティー対応」というポイントがあります。生活上の動線を考えると1階か?2階か?それぞれのメリット・デメリットが整理出来ます。
「将来」というと、未来の話。一般的な家づくりでは、将来の計画、つまり20年後、30年後の生活までは、なかなか見通してデザインするのは難しいかもしれません。平均寿命が80歳を超えていることを考えると、「加齢対応」は欠かすことが出来ないテーマです。
郊外の住宅地で、十分な庭の広さがあれば、1階も2階も陽当りが変わらないケースもありますが、住宅が密集するほど、土地が狭くなるほど、陽当りは気になるポイントです。
住宅は大きく分けて、LDKのような家族みんなで使う「家族室」と寝室のような個人や夫婦で使う「寝室」、そして「水廻り」がありますが、その中で陽当りを良くしたいのは、寝室でしょうか?家族室でしょうか?
道路と土地や建物との位置関係も重要なポイントです。比較的交通量の多い道路に面していたり、人通りが多かったり、道路よりも敷地が低い場合や逆に高いケースもあり、プライバシーを配慮するのかどうか?その土地によって状況は異なります。もちろん、庭が取れる場合は、そのレイアウトも重要です。道路や隣地との間の塀も、見えにくくするのか?
1階にLDKをレイアウトする場合は、窓の位置にも配慮した方が良いでしょう。
子どもが大きくなったことで、家づくりを始める人も多いと思います。
「階段をリビングの中に置き、子ども部屋へは必ずリビングを通る」
一般的には「リビング階段」と呼ばれていますので、ご存じの方も多いと思います。逆に2階にLDKにしても、玄関や階段上部に吹抜を設け、帰ってきたら音で分かるようにすることも不可能ではありません。
2階LDKならば、リビングと一体化したデッキテラス等々、庭やベランダと一体化して使えるようなプランニングにあこがれている方も多いと思います。
1階なら、庭で家庭菜園を作り、ピザ釜、BBQテラス等々、ガーデンパーティーも!ということも!
それぞれバルコニーや庭と一体的にプランニングすることで、魅力的な使い方が出来そうです。
洗濯機やキッチンとの関係にも注目しておいた方が良いでしょう。洗濯機を置くのは1階なのか?2階なのか?洗濯物を干すスペースとの関係は?キッチンのゴミスペースは室内に置かずに、外に置きたい等々。
ユーティリティー用のバルコニーがあれば、解決する話もありますが、そのためだけに作るというのも、全体の優先順位は低いこともあり、しっかり考える必要もあります。
来客時の対応して、1階2階どちらがいいか?プライバシーを全く見せないというのは難しそうですが、出来る限りの対応はしたいという要望はあるかもしれません。玄関からLDKまでのアプローチや洗濯物を干すスペース等々。
やはりこれからの長寿命化社会を考えると、歳をとっても我が家で生活したいという要望は強いはずです。1階だけで生活できるように出来るというのは、魅力的かもしれませんが、陽当り等々環境が良いことは前提でしょう。環境が良くなければ、生活も楽しくないでしょう。2階LDKにしても、将来的にホームエレベーターを設定できるように柱梁の位置を調整しておき、設置出来るようにしておくのも一つの方法です。
いかがでしょうか?LDKを1階にするのか?2階にするのか?7つの考えるポイントを挙げてみました。生活スタイルに因ってもその要望の強さは違いますし、これ以外のポイントもあると思います。これを参考に様々な観点から、新しい生活を考えてみてください。